企業における経営陣は、脳みそだったり心臓だったり、まさに身体でいう核の役割だと思います。
末端の手足という従業員に、脳から「このように動け」という命令や、設備投資やベアなどの資金という血液を送るからこそ、企業という身体は動き、成長していきます。
その脳みそや心臓が、考えるのをやめたり血流を止めたらどうなるか。
それは「お前らそれぞれが経営意識を持って動けよ」と指示命令という脳の役割を放棄することと、「コスト削減が優先だ。今、金というエネルギーは補給しない」と適切な内部投資をしないということ。こういうことは企業にとってよくあることです。
命令が無く、栄養も届かないと末端はどうなるか。
慣れた業務は、脊髄反射で対応できるが、その先に求められる複雑な作業はできない。
栄養や酸素が行き届かなければ、そのうち疲弊し動けなくなる。。。
企業は人間と同じだと思います。指示と適切な投資で成長しなければならない。
経営陣が望む、社員まで経営意識を持つとか、アメーバ型の企業とか、従業員の視点では‟脳みそや心臓が役割の放棄を宣言した"としか受け取れないのです。
単細胞生物が、人間に進化することを考えられると思いますか? そんなものが成長・増殖したとして、まともな生物になると思いますか?
経営陣は従業員に期待し過ぎない方が良いです。手足は、細胞は、命令や栄養が無ければ動けないのです。会社という自分のもう一つの体にとって、自身が脳であり心臓であることを認識し、その役割の放棄は廃業・倒産という企業の"死"に繋がると考えて頂きたいです。
置かれた立場が違えば、悩みや苦労の中身も違う。
私のボヤキは経営層の方にとっては理解し難いものかもしれません。従業員という立場の人にはわかってもらえるのかな?