退職届を出した同僚がまた一人増えました。
今度は製造現場からです。当然といえば当然で、食品に関与するメーカーである以上、現場の業務改善・改革は最優先で行うべきでしたが、この数年何も行われてこなかったのです。プロセスや設備は陳腐化し、変わったのは作業員の負担が増加しただけ。。。
同期の経理部長は経営陣に「このままでは労務倒産する」と全社的な改善を求めたらしいのですが、経営陣は意に介さずと言うか、焦りを感じている様子がありません。私も来年には辞めるのですが、後任かRPAとか組織主導で始めないとダメなんじゃないの?
私"だけ"が抱えてきた仕事も引継ぎしないといけません。関係省庁への年次報告や申請類は完全ロボット化は難しいので、どのように管理し報告しているか、新規や変更の申請をしているか…などは社員の誰かに把握してもらう必要もあります。
ISO9001の認証取り下げも含め、私からも経営陣に提案を申し出てはいるのですが、何のリアクションもありません。従業員30人に満たない会社(っていうのは数か月前で、今は20人前半まで減少)なのにそれぞれの業務の苦労や問題を真剣に見つめようとしないなんて、、、毎年30人以上の生徒が入れ替わるのに教室を把握しなければならない学校の先生の方が、どれだけ素晴らしい能力を持たれていることか。。。
私周辺の話ですが、、、
一つ、紙媒体の書類を思い切ってやめることにしました。
これまで辞めた同僚が書き続けていた「指令書」という書類ですが、最終的に経理の仕訳表に繋がるものでして、経理が「紙をやめるなら仕訳に入力しづらくなる」と言ってることもあって、電子媒体化に踏み切れないでいました。
同僚の仕事を引き受ける形となった私は、その指令書を手書きで書いていたのですが、会社のシステムに慣れていない派遣社員さんのために、システムの入力をしやすい内容に指令書を書いていると、何時間も残業しなければならなくなり、今までの私の仕事が追い付かなくなってしまいました。
業を煮やした私は経理に「紙・指令書、やめましょう。EXCELなら何倍ものスピードで入力できるし、派遣さんもコピペでシステムに転記できる。経理の仕訳もコピペで済ますことができるのでは?」と提案しました。いやマジでやっとれんかったしw
了承した経理が翌日にはEXCEL指令書のフォーマットを用意してくれたので、早速運用したところ、私の指令処理も何倍も早く終わることももちろん、経理も「仕訳がコピペで終わる。早くやればよかったぁ」などという始末。変えてよかったと思う反面、何年も手書き時間を浪費してきたことを振り返るとガックリきてしまいました(ヽ''ω`)
ここで思ったのが、
私達がやっと始めだした「指令の内容をシステムにコピペ→仕訳にコピペ」みたいなルーティン業務は、大手企業や役所などでは話題のRPAに置き換えられようとしているわけです。
何年遅れのことをやっているのだ私達はorz
しかし中小レベルは未だに紙帳票が残っており、団塊世代に近い年齢構成な組織だとPCスキルもそれほどなく、EXCEL帳票ですら認められない風潮の会社はザラにあると思います。資金や若い人材を投入しやすい組織は、常に新しい技術で業務を改革していけるため、職場環境格差はかなり大きいものになっているのではないでしょうか?
(実際、派遣さんは大手で業務経験があり、その仕事は入力するだけで、エラーチェックなどはシステムがやってくれた…という話を聞いています)
隣の青い芝の話はさておき、、、
こうして私周辺は一つ業務を改善しました。RPAまでは遠い道のりですし私もあと1年しかいないわけですから、会社としての最終目標は業務の無人化を目指すために、その礎を気づいていくのが私の職務の一つと考えています。
"自分の居場所をなくすための仕事"をするって、なんかカッコよくないです?w
だけどこれは末端業務の話です。短期間での社員の大量離職は業務に問題があるのではなく、組織の体質にあることを、早急に経営陣は認める必要があります。
状況はかなり深刻、改革待ったなし!・・・のはずなのですがどうなることやら。。。