ひなはづチャンネルの楽屋

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「健診を月末に受けたい」と思う、たった1つの理由【ただし、調整しないこと】

私はこの度入院を経験して「健康診断や体調が悪くなった時の初診は月末に行くべき」と考えるようになりました。

サムネイル 高額医療費 入院費 健康診断 受診

その理由を結論から言うと、万が一長期入院となった場合、同月内で入退院できた方が入院費が安上がりになるためです。今回はその入院費用の観点から、なぜ「検診を月末にすべき」と思ったのかを説明します。

最初にお断りしておきますが、その調整はすべきではありません。自分の都合で入院日を決められるものでもありません。一刻を争う深刻な病気の可能性もあるわけですから、体調が気になった時は病院へ早めに受診するようにしましょう。

 

目次

 

 

 

同月内の入退院が望ましいと思う理由

高額医療費のルール

高額な医療費を支払った時には<高額医療費>による医療費の払い戻しを受けることができます。

高額療養費とは、同月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、自己負担限度額を超えた分が払い戻される制度です。
また、私が患った自己免疫性肝炎のように長期の入院治療が確定する、医療費が高額になることが事前に解った場合は<限度額適用認定証>を提出することで、あとから超過分の払い戻しを受けるのではなく、退院時には自己負担分だけ支払う(超過分は直接医療機関に支払われる)ことができるので、できる方は限度各適用認定の手続きをする方が便利です。

ただし、自己負担額は世帯で合算できるため、家族で複数の方が同じ月に病気やけがをして医療機関で受診したり、1人が複数の病気で受診したりした場合、自己負担額は世帯で合算することができるので、まとまった医療費の支払いができる余裕があるなら後から払い戻しを受けるほうがいいかもしれません。

 

 

1つの病気で月を跨いで入院した場合

さて、上の説明の通り、高額医療費は「同月(1日から月末まで)にかかった」医療費に対して適用されます。

 

 

仮に、1つの病気で入院期間が20日、入院費の請求額が400,000円、制度によって設定された自己負担額が170,000円の世帯の人が入院したとします。

 

 

同一月内で入退院出来た場合、高額医療費の適用によって自己負担額(出費)は実質170,000円になります。

 

これが例えば入院期間が11月21日から12月10日の20日間、すなわち月跨ぎで10日ずつ入院し、入院費の請求内訳が11月分が200,000円、12月分が200,000円の合計400,000円だったとします。

その場合、高額医療費は同一月内で適用されるため、11月分の自己負担額が170,000円、12月の自己負担額が170,000円になってしまい、出費の合計は340,000円になります。

 

例のケースのまとめ

同一月内の場合 自己負担額(出費)170,000円 (補助額230,000円)

月跨ぎの場合  自己負担額(出費)340,000円 (補助額  60,000円)

 

 

額面は解りやすく適当ですが、申請さえすれば高額医療費制度の自己負担額以上の出費はないため、理解としては<治療が2ヶ月跨いだ場合、出費の最大は自己負担額2ヶ月分>でよいです。

 

以上から、入院(治療)日数が1ヶ月分で収まるなら、同一月内が理想であることがわかります。

 

 

<参考URL>

高額な医療費を支払ったとき | こんな時に健保 | 全国健康保険協会

自己負担限度額は、年齢および所得状況等により設定されています。

私の場合は<③ 区分ウ>(年齢70歳未満、標準報酬月額28万〜50万円、報酬月額27万円以上〜51万5千円未満の)に該当し、自己負担限度額は、

80,100円+(総医療費-267,000円)×1%

になります。

ご自身の自己負担額の区分がどれに該当するか、詳しくはリンク先をご確認ください。

 

 

 

私の場合は月跨ぎ入院でこうなった

私が病気で入院日が決まるまでの流れは、12/5初診(血液検査) → 自宅静養 → 1/12再受診&即日入院で、入院期間は26日でした。月跨ぎどころか年を跨いだわけですが…w

 

私の入院費の請求書はこういう内容です↓

入院費請求書

青枠が自己負担額 赤枠が請求額

 

上半分が12月分、下半分が1月分の請求内容になります。

12月の高額医療費は69,929円適用され、出費は105,051円になっています。計算が合いませんが、検査料と食事負担金は実費請求になっているため、自己負担限度額80,100円+αよりも高めに請求されているのだと思います。

1月は自己負担額80,100円を下回る、75,580円の請求なので全額自己負担です。

支払合計は180,631円。でかすぎる。。。

 

検査料と食事負担金が実費ならば、同一月内で入退院できていれば、

自己負担額80,100円 +検査料(2,556円+3,196円)+食事負担金(22,540円+11,040円)

119,432円

という計算になり、実際の支払いと比べると6万円安くなっていたことになります。

なんだか損した気分orz

 

 

健診や初診を月末にしたいが・・・

私が受診した時、肝炎になる要素が全く無かったため、血液検査の数値が悪いのは突発的なもの=もしかすると様子を見て落ち着くかもしれないという判断で、1週間自宅療養することになりました。その後の再検査で数値が正常に戻らなかったため、自己免疫性肝炎の疑いで即日入院が決まりました。

 

自己免疫性肝炎はおよそ1ヶ月は入院します。同じように1ヶ月程入院する必要な病気を患ったなら、高額医療費のことを考えると、月初めに入院して同月内に退院するのが理想です。

入院しそうな病状の場合、検査に要する時間を考慮すると、健康診断や初診は月末に近いほうが、月初めからの入院スタートが望めそう、、、と私は思いました。

 

しかし私の場合、再受診時には即日入院を医師から推されました。

「準備もあるし、病状も落ち着いているから翌日入院にしてもらえないか?」と相談しましたが、医師からは「今日はベッドが空いているけど明日は埋まっているかもしれない。そうなるといつ受け入れられるかわからないし、肝炎が悪化して劇症化してしまうと取り返しがつかなくなる」と忠告を受け、素直に当日入院に従いました。

 

 

今はコロナ禍で全国的に病床は逼迫しています。ベッドはいつ空いているのかわからなくなってもおかしくない情勢です。

また、私の病状は比較的穏やかだったから<入院後倒し>という発想が出ましたが、病気はいつ急変し悪化するかわからないものです。

いのちだいじに。お金も大事ですが、体調が悪いならすぐに治療を受けましょう。

 

 

まとめ

・高額医療費制度のルール的に、治療が同月内(1ヶ月以内で終わる)なら、出費は抑えられる。

・「月を跨いで治療を受けたくない」といって受診のタイミングを図ってしまうと、万が一入院になった時、社会情勢や病院の都合でベッドに空きがなく治療が遅れたり、病気が急変→悪化してしまうリスクがある。=体調が悪いならすぐ受診を!

 

 

素人考えで命や健康を粗末にしないようにしましょう。

今回の私の6万円差はホントに口惜しいですが、、、割り切るしかないです。。。