映画「Hugっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」を観に行っての、ファンとして、親として、youtube投稿者としてなど、いろいろな視点での感想を書きたいと思います。
ほぼネタバレをしませんので、どれだけ皆さんに感動を伝えられるか心配ですが、これから観に行く人の楽しみを奪わないためにも、ネタバレ要素は抑えていきます。
○ファンとしての感想
プリキュアが15周年を迎えた記念すべき年の作品でもあり、そもそものセールスポイントとして55人のプリキュア勢ぞろいするっていう点だけでも見る価値があります。プリキュア作品の"推し"の一つであるバトルシーンでいうと、シリーズ毎に順番にクローズアップされるのですが、まあこれがシリーズを見続けてきた人は感涙モノです! ポーズ、技、決めセリフ、BGMを怒涛の如く詰め込んで、眠っていた過去のプリキュアに関する記憶を引っ張り出してくれます。
今回の映画のテーマは「想い出」ということもあり、このバトルシーンだけでプリキュアの想い出が蘇ってしまうという、ものすごい演出でした。許されるものならこのシーンだけ100回見たい。これだけでごはんが3杯おかわりできる、あぁごはんはおいしいなー♪ですよ。
あとは初代「ふたりはプリキュア」の2人の絡みがいいですねー 映画のタイトルで冠を飾っているだけあって、初代推しなシーンがたっぷりでした。キュアホワイトがキュアブラックをお姫様抱っこするシーンなんて鼻血モノでキュンキュンだよ!
思えば初代は2人の友情を育んでいく物語でもありました。2人の絆の強さは、正直言って歴代のプリキュア随一だと思います。それを感じさせるシーンが映画の随所にてんこ盛りでした。
○親としての感想
そもそもHugっと!プリキュアは、"仕事と子育ての両立"というのをテーマにしている点があり、アニメ放映開始時点からSNS上で親世代の評判が目立ちました。ただ、アニメは番組構成として、前半がはぐたんとの絡みで、後半がバトル(仕事)という展開になるので、育児面の印象が薄れがちかなぁ…と、そんな印象です。
※全てがバトル重視な表現でもないし、テーマはジェンダーについても取り上げられています。なので番組の一部分だけ切り取っての評価であることはご了承ください。
で、今回の映画は…というと、展開は"育児→バトル"となっているのですが、育児パートの印象が全く薄れないのです。
映画で描かれていたのは、「育児中の親の苦悩」だと思ってます。ズバリ「苦悩=ストレス」と置き換えてもいいくらい。
妻と私が経験した(というか現在進行形でもある)育児中のどうにもならない"子ども達の感情の爆発"が、劇中で主人公の"はな"に向けられます。"はな"が精神的に追い込まれてるシーンは、親の立場としてものすごく理解でき、心がえぐられるような感覚で観ていました。
プリキュアを観ている女児は、まだ子育て的にも手が掛かり、感情の起伏も激しい世代であると思いますが、映画のこのシーンを見た時「あぁ、我が家もこんな時があったなぁ」などと、我が子との想い出を蘇らせてくれたわけです。
今回の映画は、趣味の差や家族構成にもよると思いますが、現役のプリキュアとかつて自分たちが見ていたプリキュアが活躍する物語ですので、親子で楽しめるってことは間違いありませんね。
○映画の批評という観点で
今回の敵は"ミデン"と名乗る、プリキュア達の記憶を奪う能力を持つものです。ミデンの正体が何かは劇中で語られますが、大人になってヒネてしまった私は、ミデンの正体の設定が腑に落ちない感じです。
プリキュア映画見た。バトル時のアレンジBGMはシビレた。観賞している子ども達とプリキュア達のつなげ方もバッチリ。ただまとめ方はいいんだけど、敵の設定からいって相手の未来は長くないんだなー ま、そこにツッコむのは野暮な話かw
— スプレム@ひなはづチャンネル (@splem_rs5025) October 27, 2018
ミデンの正体は"旧時代の想い出づくりのアイテム"です。何かは劇場でご覧ください。
現代もあるアイテムですが、子ども達にとっては「なにこれ?」と思うであろうモノです。(形は昔も今も大きく代わりませんが、構造的には違うものです) 映画の設定は、「親世代をターゲットにするための設定」であることが理解できます。
しかし、時代が変われば世の中の環境も変化します。このアイテムはこれから先、一般的に復活するようなものではありません。物語の最後に主人公のはなは、ミデンと想い出づくりをしていく未来を示唆していましたが、、、 「うーん、正直ムリだし使えなくなるだろ。。。」と冷静に見てしまった私ですw
現代にあったアイテムにしても良かったはず。でも劇中で語られた"ミデンがものすごく長い間記憶を作れなかった理由"からいうと、確かにこの設定が妥当だとも言えますが。。。
ウン、これは私が深読みしすぎですね。エンターテイメントとして見るなら、映画の設定を純粋にハートでキャッチすべきですね。
○youtube投稿者として
映画の感想から離れますが、プリキュアというコンテンツの凄さは動画投稿者としても実感しています。
10/27の映画公開初日に観に行った後に、突貫工事で動画をUPしました。それがコチラ↓
動画の内容としては、映画を観に行く往路で映画に対しての期待を語り、帰ってきてネタバレなしで感想を語って「皆さんも観てみてください」という、正直言って内容がない動画ですm(__)m
劇場前の等身大POPで、サムネにバッチリなひなはづの写真が撮れており、ご覧の通りのサムネホイホイ動画になっております。
他のyoutuberに比べて"ホイホイ"というほど再生数はありませんが、動画UPから2日しか経っていないところで、ひなはづチャンネルの平均的な再生回数を軽く超えております。これはもうプリキュアというコンテンツの強さそのものを表していると思います。
○まとめ
他にも社会人としての視点で、プリキュアというコンテンツを成長させてきた方達に対するリスペクトも書こうとも思いましたが、映画の感想からさらに離れてしまうためやめておきます。
随所に「いい歳したオッサンがプリキュア語ってキモイ」点が盛り込まれてることを自覚していますが、これまでプリキュアを観てきた全ての人に、この映画を観てもらいたい…という気持ちを込めて書きました。
機会があったら皆さんもぜひご覧になってください!