三原・尾道ではまだ断水が続いています。そんな中、今日は同じ部署の三原に住んでいる同僚が仕事に出てくれました。
とんでもない状況なのにありがたい。職場は月曜日から出荷を停止しており、本日3日分の荷物を出荷しようとしていたのですが、私だけでは間に合いませんでした。
明日は、彼女ともう一人の同僚に、水の出る我が家で入浴と洗濯を提供する予定です。これくらいのフォローしかできませんが、少しでも役に立てれたらいいです。
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豪雨災害についてダラダラ書く② - ひなはづチャンネルの楽屋
さすがに私も疲れが溜まってきてるので今日は少しだけ書きます。
〇企業間では自社のことしか考えない商談もある。
月曜日のことです。一部社員のみ出荷し、業務を停止せざるを得ない通知を会社のホームページやFAXで行いました。週末の豪雨明けの初日、ほぼそれしかできない状況でした。
夕方5時過ぎ、断水の影響を受けている上司も早めに帰宅し、水の出る地域から出社したものだけ残っていてそろそろ帰ろうかとしていた時に、とある取引先から電話が入ってきました。
業務休止案内の窓口は"私"にしていたため、電話は私宛でした。
相手「すみません。ちょっとお伺いするのですが。」
…別にこの切り出しはいいのですが、、、こういう時って「従業員の方や建物の状況はいかがですか?」とか、社交辞令でも問われてくるのがほとんどなのに、いきなり本題に入る点にちょっと無神経さを感じました。ま、ビジネスシーンなので温和に対応しました。
相手「御社製品<A>の代替品をご紹介して頂きたいのですが」
私「え、あ、えーっと、、、(1秒間)」
ちょっと何を言っているのかわからない(-_-;)
当社が災害の影響を受け、出荷や製造ができない通知は確かにしました。倉庫に在庫がある限りは出せるが、<A>に似通ったグレードもあるけど使い勝手が変わるので、完全に代替できるグレードは我が社にはない。ということはもしかして、、、
私「ご質問されている意味は、弊社の<A>の代替えとなる、つまり他社の競合製品を紹介して欲しいと、そういうことでしょうか?」
相手「はい(即答)」
私「・・・(1秒間)」
こちらは水が出ないことにより、製造することができないため、復旧すれば取り戻すためにいつもより多く労力を注ぐこむことが必要になると予想されます。この取引先、熊本の企業でした。熊本地震の時はこの会社も、それは大変なダメージを受けたと聞いています。ある意味「痛み」を知っている人が、「もうお前のモノいらねーから」みたいなことが言えるのでしょうか。。。 言葉に詰まります。
私「私は商品に詳しい人間ではないので、後日改めて営業の者よりご返答させて頂きます。状況が状況ですので回答にお時間頂くかもしれませんのでご了承ください。」
ま、ビジネスシーンですので波風立てないような対応をしました。
営業担当の上司にそのことを報告すると「そいつに逢ったことあるけど異常。『商品が届かないならアナタが持ってきてください』くらい何食わぬ顔で言ってくる。相手にしなくていい」とのことでした。うーん、やっぱりというか。。。
それだけでは終わりませんでした。
今日は別の商社を介してその熊本の会社からの依頼ということで、『<A>の代替品となる素材を紹介と、そのサンプルが欲しい』と我が社まで問い合わせが入りました。
もう呆れて笑うしかありませんでしたw
この人の行動は否定できません。それは自分の勤め先の顧客に対して供給を保証する立場にある訳ですから、調達できなくなりそうな原料があるなら、それの補填を用意しとく必要はありません。
たが、問い方・やり方は認めたくありません。少なくとも『痛み』を経験した人が、他人も「痛い思いをすればよい」と受け取ってしまうような行動・言動はすることは、私は認めたくない。
この件はビジネスですので、ビジネスライクに処理していきます。
それとは一線隔して援助・支援は【困った時はお互い様】精神でできる限りのことはやっていきたいです。明日も会社に水を運びます(`・ω・´)ゞ