ひなはづチャンネルの楽屋

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長期の入院生活を快適に過ごす工夫 オススメの過ごし方を実体験から紹介

この記事では、指定難病<自己免疫性肝炎>で入院した実体験を元に、自己免疫肝炎での入院生活はどのようなものかと、およそ1ヶ月の入院生活を快適に過ごすために私が工夫したことを紹介します。

入院生活 長期入院

 

こんな方にこの記事はオススメです!

・初めて入院を経験される方、1ヶ月以上入院される方

・行動制限が少ない病状で入院されている方

 

目次

 

 

院内スケジュール

病院内のスケジュールは規則正しく決まっています。

参考として、私が入院した病院での1日のタイムスケジュールを紹介します。

 

起床・消灯    起床6時 消灯21時

食事(配膳時間) 朝食7:45 昼食12:00 夕食18:00

バイタルチェック 10時のほか、病状や検査、手術によって随時

面会可能時間※  平日15~20時 休日13~20時

共用シャワー   6~20時の間で使用可能

コインランドリー 6~20時の間で使用可能

※入院していた2020年12月12日~2021年1月9日は、新型コロナウィルス感染防止対策により、面会は原則禁止となっていました。 

 

このように病院では規則正しい生活を送ることになります。

 

私の場合、病室は共同部屋(4人部屋)になりました。消灯が21時のため、それ以降テレビを見たり、ベッドの照明を点けて読書をしたりするのは、望ましくありません。(実際テレビを点けていた人は、看護師さんに消すよう促されていました)

したがって、6時から21時の照明が使える間にできるだけ活動して、消灯後はしっかり体を休めることを意識して、上手くスケジューリングすることが大事になります。

 

 

 

自己免疫性肝炎患者の行動制限

自己免疫性肝炎ではおよそ1ヶ月間入院生活を送ることになります。

肝炎の症状や薬の副作用が出てない場合、体調は健康時と大差ないので、行動制限がかかりません。年齢的・体力的に問題なければ、歩行・入浴など全てOKになります。

ただし、免疫力を下げる薬を使用しているので、私の場合は病棟外への外出は禁止されました。(売店に行く場合は、戻ったら手洗い・うがいを徹底するよう指導されました) 恐らく同様の治療をされる場合、最低でも外出・外泊禁止措置は取られると思います。

 

このように、自己免疫性肝炎の患者は自由度が高いけど行動範囲が狭まれるため、生活拠点となる病室で、いかにして<長い入院生活を快適に過ごすか>が重要になります。

 

 

 

私のオススメの過ごし方

スマホ・タブレットを使う<オススメ度★★★★★>

今の時代はインターネットが繋がって当たり前の世の中です。スマホがあればニュースからエンタメまで、様々な情報をいつでも手に入れることができます。

また、スマホやタブレットの光量なら、消灯時間後も周囲に影響を与えることはほぼありません。実際に看護師さんから消灯後にスマホを触ってもお咎めなしでした。スマホやタブレットで電子書籍を読んだりすることが消灯後でもできます。

「病室内ではテレビ見て過ごす」という人もいるでしょう。しかし、病室のテレビは有料です。(私が入院した病院だと1分=1円でした) 携帯電話を契約しているなら、テレビを見ずにスマホを活用することで節約に繋がります。

ただし、youtubeなどの大容量コンテンツの閲覧は、高額な通信量の請求が来たり、通信速度制限が掛かる可能性があるので注意しましょう。別の記事でこれを回避するアイテムを紹介します。

 

 

読書する<オススメ度★★★★★>

視力が良好な方で入院経験がある方なら、入院中に読書量が増えるということは多いと思います。読書は暇つぶしにもってこいです。軽く数時間消費してくれます。

 

何より読書は知識の積み増しになります。

もしかするとあなたはサラリーマンで、会社を休んで入院することになるかもしれません。そんな時「あぁ、会社に迷惑をかけてしまった」、「もしかすると退院後から仕事についていけないかもしれない」と悩むかもしれません。実際、私もそんなことを思いました。

ならどうするか? 入院中にボォ~っと過ごすのではなく、新しい知識を取り込むために本を読めばいいのです。ここでいう"新しい知識"は、自分にとって真新しい分野のものばかりでなく、自分の今の仕事に役立つための知識も指します。

何も出来ないことに不安なら、それを解消するために知識を得ることが大切です。

院内の売店では蔵書数に限りがあるので、ネットで読みたい本を探し注文して、自宅から家族に持ってきてもらいましょう。(そのためにもやはり、先述のスマホは重要アイテムですね)

 

 

新しいことにチャレンジする<オススメ度★★★★★>

せっかく時間がたくさんあるので、趣味でも副業でもいいので新しいことにチャレンジすることをオススメします。

私はクラウドソーシングで仕事を請け負っていたので、病院にノートPCを持ち込んで仕事をしていました。でも入院時期が年末年始をはさみ、仕事が止まってしまったので時間が有り余りました。

 

そこで、私が患った自己免疫性肝炎についてもっといろんな人に知ってもらいたいと思い、ブログの書き方について学び、コンテンツの制作に取り組みました。今まで私は、ブログを日記としてしか扱ってなかったこともあったので、私の新しいチャレンジは「人に役立つ情報伝えるためのブログ記事を作る」ことでした。

 

新しいことに取り組む時は、調べたりする時間が必要だったり、作業に慣れるまで時間がかかったりして時間が消費していきます。このようにたっぷりまとまった時間が確保できるのは、入院で長期療養する時しかありません(笑)

 

手先が器用な人なら工作や手芸、スマホは使っているがゲームはしたこと無いという人ならゲームをはじめてみるなど、今まで経験したこと無いものに取り組むのは刺激になっていいものです。次の日が来るのが楽しみになりますよ。

ただし、工作などで使うハサミなど、刃物をはじめとした道具の持ち込みは病院側に許可を得てから行うようにしましょう。

 

 

太陽の光を浴びる<オススメ度★★★★☆>

太陽の光にはたくさんのパワーが秘められていると言われています。

 

入院生活では日光を浴びることがありません。長い入院生活が続くと気が沈みがちになると思います。

その原因は、セロトニンという神経伝達物質が不足しているからかもしれません。

セロトニンはセロトニン神経という器官から分泌される、精神の安定を測る「幸せホルモン」と呼ばれる物質です。セロトニンが不足すると、うつのような症状が現れてきます。

セロトニン神経は、日光を浴びることと適度な運動を行うことで活性化されると言われています。またよく噛むことでも活性化されるので、朝食をしっかり噛んで食べるのも推奨されます。

 

また、自己免疫性肝炎の治療で使うプレドニゾロン(=ステロイド)は、骨粗鬆症のリスクが少なからずあります。そこで骨を丈夫にするよう、カルシウムの吸収を促すビタミンDを体内で生成するために、紫外線をある程度浴びることも重要です。

 

ただし、近年は紫外線量が強くなっており、日焼けから皮膚がんのリスクも高まっていることから、長時間強い太陽光を浴びることはオススメできません。

 

そこでオススメしたいのが「朝食後のデイルーム体操」です。

恐らく病棟内には、日当たりのいい場所に共用スペース=デイルームが設置されていると思います。日中は日差しが強いので日焼けすることを回避し、朝食後の比較的日差しの優しい時間に太陽光を浴びるのです。

朝食をしっかり噛んで食べて、朝の光を浴びながら軽く体操する。これを1日のルーティンに加えましょう。セロトニンとビタミンDが体内で生成されることで、心も骨も健康を維持できます。

私の場合、デイルームで壁立て伏せ、首や肩、腰を回す運動をしました。おかげで1ヶ月という長い入院でも、心が沈むこと無く過ごせました。

ただし、骨粗鬆症のリスクは高まっているので、くれぐれも強い強度の運動は控えるようにしましょう。

 

【参考URL】

一般財団法人 脳神経疾患研究所 総合南東北病院【地域がん診療連携拠点病院・地域医療支援病院】

 

 

テレビを見る・ラジオを聴く・youtubeを見る<オススメ度★★★☆☆>

入院される人の中には、他の疾患や体調不良などで、体を起こせない人もいると思います。そんな人は太陽の光を浴びたりしにくいため、余計に気が沈みがちになるでしょう。

そんな時はテレビやyoutubeを見たり、ラジオを聴いて暇つぶしをしましょう。好きな番組で楽しむと気が晴れます。ニュースを聴いて世の中の情報を仕入れていれば、退院した後に「世の中が変わってる!」なんて浦島太郎状態にならなくて済みます。

常に頭の中に新しい情報を入れて、脳のトレーニングをしましょう。

ただし、病室のテレビは有料、yourubeは通信費が掛かるので、お財布の中身と相談しながら視聴しましょう。その点ラジオは無料なのでオススメです。

 

 

瞑想する<オススメ度★★★★★>

病気を患ってしまうと、どうしても気分が落ち込みます。「なんでこんな病気にかかるんだ?」、「家族や会社に迷惑を掛けてしまう」、「治療費はどうしよう・・・」と様々な不安や悩みが出てきます。私も入院前にはそうでした。

でも落ち込んだまま入院し、何もしないまま時を過ごしてしまうと、退院後には気力も体力も衰えてさらに落ち込んでしまうのが簡単に想像できました。

そこで以前から気になっていた瞑想を入院時から始めました。その効果はこのブログを見て頂くとおり、精力的に情報を発信したいという気力が湧き上がってきた程です。

眼を閉じて深呼吸する、これだけでもリラックスします。先に書いたデイルームでの軽い運動後には、ソファに座って目を閉じ、1分間深呼吸することで軽い瞑想にしていました。

そして夜寝る前には数分間の瞑想をして、1日をリセットするようにしました。最初は5分からはじめ、1週間おきに7分、10分と瞑想時間を伸ばして、継続することが辛くならないように工夫しました。

 

このような瞑想の効果ややり方は、「自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス」(著者:メンタリストDaiGoさん)に詳しく紹介されています。不安がどこからくるのか、その原因や不安を取り除く方法を学術的な知見を含めて解説されているので、瞑想に興味がない方でも心理学などに興味を持たれている方には有益な内容になっていると思います。

 ↑このブログでしつこく推している本ですw

 

 

共同病室で自分の空間を作るには

自己免疫性肝炎による入院は共同病室になります。どうしても同室者の声や生理音(咳、ゲップ、おなら等)は耳に入るし、様々な医療・介護処置が患者さんに行われるため、その音も聞こえます。私の入院中には、歌番組を見ながら口ずさむ人もいたし、自分の境遇や病院の対応に対して大きな声で愚痴をこぼす人もいました。

私は、生理音や医療処置の音は<お互い様>だと思うのでそれは気にしません。

しかし、愚痴やクレームに含まれているのは負のエネルギーです。同室者の不安を煽ったり、精神状態を揺るがしたりするので、それを周囲に発することはやってはならないと思います。

例えば、認知機能が衰えている・障害がある方に、そのような言葉を発しないよう注意するのは無理な話だと思います。しかし、人の話を理解できる人なら、周囲に与える影響を考える力があるので、発する言葉に責任を保つ必要があると思います。

 

私は、不平不満を口にする同室者の声で気分が落ち込み、またそれが認知能力がしっかりされた人から発せられていることに憤りを感じました。そこで、その方に愚痴を言うのをやめて欲しいとお願いしたところ、私の思いを理解されてか愚痴を言うことがなくなりました。私だけでなく、恐らくその方も病院スタッフもそれ以降穏やかに入院生活を過ごせたと思います。

 

このような投げかけは誰しもできるものとは思いません。もしこれを見ている方で同じように同室者の声にお悩みの方がいらっしゃれば、それを病院スタッフに相談されるといいと思います。病院側は、全ての患者さんがより良い入院生活を過ごせるように尽力してくださっているため、何かあればまずは相談することが一番です。

 

それでも周囲からの影響は完全には遮断できません。なので、その影響を弾き返すために、上で紹介した自分のやりたいことに集中してみましょう。楽しいこと・熱中できることがあれば周りのことなんて気にならなくなります。それで生まれた心地よい疲労感は、夜の睡眠にも良い影響を与えるでしょう。

 

 

まとめ

  • 入院生活は消灯時間が決まっているので、時間を有効活用する工夫をしよう。
  • 他人との共同生活、不快と感じることがあれば病院スタッフに相談しよう。
  • 時間の有効活用&不快からの解消は、自分のやりたいことに集中するのが1番!

 

入院中で楽しいこと・集中できることを見つけられると、1ヶ月なんてあっという間です。食事も3食運ばれてくるし、気分はホテル住まいのワーケーション♪ これから入院される方、長期入院で時間を持て余している方は、この記事で快適な入院生活を過ごすキッカケを見つけて頂けるとうれしいです!

 

 

私の入院生活の日々を綴ったブログカテゴリーもぜひご覧ください。

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